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マレーシア・KLのOLファッション − 東南アジア縦断80日間

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     マレーシアはマレー系(65.5%)中国系(約25.6%)インド系(約7.5%)その他(1.3%)という構成の多民族国家だ。イスラム教は連邦の宗教となっており、ほぼマレー系の65.5%がムスリム(イスラム教徒)だといってよい。


    ■ KLの街を歩くOL達

     同じイスラム教徒でも中東のムスリムと、東南アジアのムスリムは見かけからして全く違う。

     中東では男性は黒、女性は白が基本だ。プリミティブな社会においては、その気候と風土による環境が服装の形態だけではなく、色彩にも大きな影響を与えている。中東のイスラム服も昔から続いている伝統的な服装であるので、砂漠地帯という気候と風土から考えると、服装の色味のなさは納得がいく。

     東南アジアのイスラム服は、中東のものと形態こそ近いのだが、その色彩は全く異なる。ここまで違うと、もはや同じ宗教だとは思えないが、これも東南アジアの気候と風土が中東とは違うので、モンスーン地帯で自然が豊かな東南アジアに合った形でローカライズされていったものなのだろう。

     おもしろいのは、同じマレーシアでも首都のKL(クアラルンプル)とタイ国境近くのコタ・バルではその色味が微妙に違っている事だ。この比較は次回することにして、今回はKLのイスラムファッション、特に高層ビル街で働くOLのイスラムファッションを紹介する。

     まずカルチャーショックを受けたのは、マクドナルドの風景。


    ■ マクドナルドの店員とイスラムファションの女性達

     やっぱり店員さんも頭巾をかぶっている。そして、華やかな色彩を楽しむ女性陣のファッションは見ているだけで楽しくなってくる。無地のシンプルファションが多い日本の目になれていると目がチカチカしそうだが、これだけのボリュームで柄を見たときの力強さを感じた。そして昼時のオフィス街に行くと、OL達がこの格好で社員証をぶら下げながらビルからランチに出てくる。この風景もまた圧巻だ。(最初の写真参照)この布の模様はほとんどが花柄で、街の布屋には鮮やかな花柄模様の布が溢れている。

     中には鮮やかなサリーを着たインド人もいて、さらに彩りを添えている。こんな鮮やかな服装をした人がたくさんいれば、花をたくさん飾った空間のようにオフィスの雰囲気も華やかになるのではないか。「色気がない」とはよく言ったものだ。この鮮やかさに比べたら、いくら丁寧に化粧して高い服で着飾っても日本のOLは色気がないと言われてもおかしくない。「色気」とは何か考えさせられた風景だ。


    ■ ちょっとシックな色味の女性と、華やかな女性

     インドネシアでは、ジーンズにTシャツ姿に頭巾だけ付けるような女性がほとんどだったので、同じ東南アジアのムスリムの違いに驚くと共に、こうした華やかなファッションに至った経過にも興味を持った。

     そしてもう一つ興味深かったのは女子学生の制服だ。下の写真のように、ムスリムとノン・ムスリムでしっかり制服も変えられている。宗教のある国はおもしろいな〜とこれには思わずうなってしまった。


    ■ 左:ムスリムの制服  右:ノン・ムスリムの制服

     ここで男性の服装も紹介しておこう。モスクにお祈りに行く人の中にはイスラムファッション(写真:左)の人もいるのだが、女性の華やかなイスラムファッションとは異なり、基本的に男性は普通のパンツにシャツ姿がほとんどだ。その中でもお洒落なおじさん2人の写真が気に入ったので入れておく。


    ■ 左・中:お洒落なおじさん2人  右:モスクに向かう男性

     街ごとのファッションチェックをすることにより、その街の特性を読み解こうという試みを、80日間の旅で行った街ごとに行ってきた。撮った写真は15000枚。紹介するのはその中からセレクトしたほんの一部だ。

     私はファッションデザイナーではないので服の細かいディテールにはあまり興味がない。今までのメディアによるファションの見方は、そのデザインやコーディネート、ブランド、着こなしという“個”のデザインにのみ注目しており、服を着た人が集まる街を“個の集まりとしての群”として見てこなかった。

     街の景観を作るのは建築だけではない。「街」という漢字には人がたくさんいる。(行人偏:人がたくさんいる意 「町」:敷地を区切る意)そしてたくさんの人が着る服も「街」を構成する重要な要素となるのだ。同じ近代都市の東京とKLで比較した場合、その違いがよくわかるだろう。こうしたテーマのもと、ほかの「街」の分析も順次紹介していこうと思う。


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    この記事に対するコメント

    しらさきさんも帰国子女だったのね。
    川和って帰国が多いな〜
    スカーフも昔は少なかったんだね。これが流行なのか、根付いているのか、インドネシアとの比較もちゃんとしたら面白そうだ。ブミプトラの影響だとは知らなかった。勉強になります(^^)
    コタ・バルはKL程の都市化はされてない感じ。市場の食堂にはハエがぶんぶん飛んでて、東南アジアぽいところがまだ残ってたよ。
    じゅんぺい? | 2005/06/29 3:45 PM
    マレーシアと聞いて、懐かしさのあまり、ついついお邪魔しちゃいました〜。私が住んでいたころ(1980年代後半だったと思う。)は、ムスリムの人でも、スカーフしてない人も多かったんですよ〜。 3年前仕事でたまたまKL訪れたときにスカーフ人口の多さに、あれ?こんなんだったけ?ってびっくり。KLに10年以上住む日本人に聞いたら、マレー人優遇政策、ブミプトラが定着してくるにつれて、スカーフ着用する女性の人口も増えてきたとか。。。
    とにかくここ十数年、急成長したマレーシア、KLに流れる川の河岸もしっかり近代化されて、河原で洗濯している人なんて全くいなくなってしまって、ちょっと寂しかった。。。コタ・バルとかも、かなり近代化されていましたか??
    しらさき | 2005/06/26 11:01 PM
    下左のおじさん、カッコイイ!ちょっと長沢節さん似。
    顔つきといい歩き方といい惚れちゃう☆

    今回の写真を見て<街の景観をツクルのは建築だけではない>納得です。
    こうして街なんかを比べてみるとおもしろい♪
    夏は中段の女性みたいな服が多いけど東京へはあまり着ていかないな〜。
    近所なら余裕なんだけどな。どっかの民族みたいとか寝巻みたいとか言われちゃうこともあるけど。
    それよりムスリムの制服!あの型で顔が日焼けしちゃったら。。。(笑)
    しのぶ | 2005/06/18 12:01 AM
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