こころとからだの建築家BLOG

住まいの統合医療で50兆円にせまる医療介護費を半減させる!!
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センスとは??

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     先日のかりゆしウェアとクールビズについてもう一言。
     環境省では「買いそろえた」と自信ありげな職員がいる一方「ネクタイを外せばいいんでしょ。しばらく様子を見る」と言う人も。ある中堅幹部は「役人は目立たないのが基本。本当はグレーずくめが一番いい」と漏らした。

     こうした、どぶネズミを肯定するような発言は、いまだに公務員という職業の悪い面が出ている気がしてならない。役所も今やサービス業でなくてはならない。サービス業の基本はサービス精神だ。「お客様を喜ばせてあげたい。」と言う気持ちに対してお金をもらっているとも言える。決して業務をこなすだけがサービス業ではない。

     例えば商業施設においては、サービスもしくはモノを売るために空間をデザインする。ブティックなどではスタッフが自社の服を着てアピールする。これは自社製品をアピールするためなのだが、こうすることによってスタッフも空間の一部となる。特にホテルにおいては、モノではなくサービスと空間にお金を払ってもらうので、インテリアデザインには物販以上にお金をかける。

     役所においては、その主業務がサービスである事にはかわりないが、今までのようにサービスだけあれば空間はチープで構わないという感覚ではまずいと思っている。役所には競合他社が存在しないので、一般企業のような危機感は全くない。それは政府にも同じことが言えるのだが、そうした状態に甘えることなくよりよいサービスを目指す事は、日常生活の質を向上させる。

     役所の空間ひとつ見ても、ローコストで質のいいデザインは可能である。しかし空間だけ質が向上しても、そこにいる人が「どぶネズミ」では意味がない。空間と服装は一体になってこそトータルないい空間ができる。ドレスコードというのも、そうした一体感を規制するものだ。クールビズも身体の環境的な面から見たドレスコードだ。
     すでに政府のスポークスマンの細田博之官房長官らが積極的な姿勢を示しているが、一部の閣僚や政府関係者はあまり経験したことのない「ノーネクタイ」に困惑気味。懇談会終了後「センスといわれても…。それが一番難しいんだよ」との声が漏れた。

     お金をかけてブランドものでも揃えれば、コーディネートによほど失敗していなければそこそこ見られるものになる。しかし、センスはお金では買えない。「センスとは何か?」と聞かれれば、自分のこだわりだと答える。主観的ないいわるいの問題ではない。そこに自分の意見とこだわりがあるか。それは何も服に限った事ではない。日常のあらゆる選択肢にも同じことが言える。言い換えれば、センスがない=こだわりがない といえるのではないだろうか。こだわりがない人に政治的なポリシーがあるとはとうてい思えないのだ。
     5月31日、首相官邸での政務官会議で、軽装について「何を着ればいいのか」という疑問の声が相次いだ。同日の閣僚懇談会では一部の閣僚から「寒い日に上着を着るのはいけないか」との質問があり、小泉首相が「(軽装は)義務や強制ではないが、部下が軽装しにくくなることのないよう気を付けてほしい。服装は個人のセンスにお任せする」と指示した。

     小学生じゃあるまい、真面目にこんな質問しないでもらいたい(笑)いままでスーツという制服に慣れきっていて、いかにこだわりがなかったかがよくわかる。

     ファッションには「自分をよく見せたい」という【自己満足】と、「見てる人を驚かせてあげたい。楽しませてあげたい。」という【サービス精神】が同居している。私は仕事柄デザインに関してはかなりうるさいし、服にもこだわりがある。欲しいようなデザイン・素材のいいものが買えなければ自分でもリメイクしたりしている。

     服装は空間を変える力を持っている。そしてコミュニケーションツールでもある。一緒に仕事させてもらっているインテリアデザインの事務所に行くと必ず声をかけられる。「それも自分で作ったの?」「鮮やかな色だね〜」「これどうなってるの?」「好きだね〜(笑)」などなどと、完全に服がコミュニケーションツールになっているいい例だ。

     こうした私のこだわりは【自己満足】というよりも【サービス精神】の方が強い。先日、いろんな服を着てくる私を見て一緒に仕事している年上のデザイナーは「君はある意味ピエロだな」と言った。この発言はかなりいい線いってると思った。ピエロのように相手を楽しませる事。これは私のLOHAS(Lifestyle of Happiness and surprise)というポリシーにも通じる。
     大臣たちの下で働く各省庁の職員も「クール・ビズ」がスタート。国交省の中堅職員は「いいことだと思う」と歓迎ムードだが、一方で「上司がネクタイを外してくれないとやりづらい」との声も。

     おばかな連帯感は早くなくして、自分がいいと思った事は上司がなんと言おうと実践して欲しいものだ。



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    この記事に対するコメント

    もちろん、褒め言葉です!!
    (いろいろな考え方に触れるのは、世界が広がる感じがして好き〜)
    池さん | 2005/06/08 12:35 AM
    「見てる人を驚かせてあげたい楽しませてあげたい。」いい想い♪
    見ている側からしたら目に映る服などに勿論驚いたりするだろうけど。
    それよりその人の内側にも驚くし魅せられてしまうだろうね☆
    しのぶ | 2005/06/06 11:04 PM
    良くも悪くも刺激的だという事はいい事だと思っているので、誉め言葉だと受け取っておきます(^^)
    じゅんぺい?? | 2005/06/06 12:53 AM
    センスなし、職場でも制服作ってくれーと、思っていた私には、なかなか刺激的な文章でした☆
    ポリシーかぁ。。。

    >小学生じゃあるまい、真面目にこんな質問しないでもらいたい
    の、コメントにバカウケ!
    池さん | 2005/06/04 2:01 AM
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