こころとからだの建築家BLOG

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ベトナム・バックハーの花モン族 part2 − 東南アジア縦断80日間

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     「まさに「ウルルン滞在記」の世界!!」と写真を見た友人は皆いう。木材で柱を立て、ブルーシートで屋根を付けただけの簡素なマーケットには花モン族の人達が数百人。一人一人の民族衣装も素晴らしいが、女性全員がこの衣装を着ている姿は圧巻だ。しかもこの衣装はよそ行きではない。農作業もするときも、マーケットに行くときも全てこの民族衣装だ。逆に男性は黒子に徹し、上下黒の民族衣装で、刺繍入りのバッグがかろうじて花モン族である事を示すのみだ。


    ■ 左:花モン族の男性(バッグがポイント)右:小さな女の子も民族衣装
     プリミティブな社会において、布は財産でもある。自分たちで織り、染めた布には魂が込められる。そうした文化がまだ残っている民族魂の表出を我々はマーケットという場で垣間見る事が出来のだ。そうした布は彼女等の財産であると共に、自己表現の場である。自然と表現力やテクニックがある女性は皆から慕われる。私も彼女達が作った刺繍入りのバッグを買った。バッグには全面にわたって刺繍が施されている。いくつか店を回るうちに、その値段の差が刺繍の細かさであることに気が付いた。一番高い店で言葉が通じないながらも彼女たちに話しかけた。どうやらその中の一人がそのバッグの作者だったらしく、私が見比べてもそのバッグは一番刺繍が密で繊細だった。その仕事ぶりに感嘆していると、周りの子が作者を自慢するかのように紹介してくれた。刺繍が得意な彼女は皆に慕われていた。しかし、私が買ったバッグよりも、実は彼女たちが身につけているバッグの方が、さらに仕事が細かかった。この鞄を売るというのは、自分たちのアイデンティティを売る事に他ならない。当然ながらベストな仕事は自分たちの物なのだ。

     現在ではミシンを使ったり、藍のろうけつ染めもプリントの物が売られていたり、頭に巻く発色のいいスカーフもおそらくアクリル素材の工業生産品なので、昔とは色味も違っていると思われし、全て手で作っていた時代とは作りも違ってきている。しかし、ベトナムと中国の山奥でこの発色のいいピンク・グリーン・オレンジのスカーフが華やかな民族衣装と綺麗にマッチする。生活自体は貧しい山岳民族の生活なのだが、この華やかな衣装からはそんな生活を感じる事は出来ない。逆に、貧しさを物ともしない意志を感じ取れる。それはまさに強い日差しの中で大自然に咲いた花のようだった。



    ■ 週に一度のマーケットは友達に会いに来る場でもある。


    ■ 鮮やかなライン部分は布を当て込んで刺繍。最近はスパンコールを縫いつけていたりするがスゴイ手作業だ。
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    この記事に対するコメント

    すごく素敵な旅をしてきたんですねー。
    山の緑と土と空の色の中でこの色は本当に花の
    ように鮮やかで美しいですね。
    写真に撮られてはにかんだようにしてる女性の仕草も
    品があって、民族衣装を着ていると自然と
    気が引き締まるんでしょうかね。
    華やかな色合いと形が少しロシアや東欧の民族衣装に
    通じるものを感じました。

    日本の着物も日常着は地味だけど、
    振袖なんかは世界に類を見ない鮮やかな民族衣装ですよね。
    江戸時代にわびさびの世界観が浸透する以前、
    平安時代頃の日本の着物はもっとずっと派手だったみたい。蛍光塗料かと思うようなピンクや黄色や緑に溢れて
    いたようです。
    女性が美しく着飾るのは、花が美しいように自然の摂理
    みたいなもので、プリミティブな社会において
    より明確に存在してるんですね。
    aki | 2005/05/12 4:11 PM
    すごい!すごくハッとする写真!!この鮮やかな色に細かい刺繍、肌の色、はにかむ笑顔、後ろ姿、裸足に肌色のサンダル。。民族衣装の下に何を着てるか気になるんですけど。こんな日常がほんとにあるのか。。。
    呑気に仕事どこじゃないわ〜違う意味でもハッとして気づいたわ。
    しのぶ | 2005/05/12 11:00 AM
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