伊勢という町の民族意識 その1
大阪から帰る際、名古屋の万博でも寄ってこようと思ったが、以前から伊勢神宮に行きたかったので、急遽お伊勢参りに行く事にした。大阪・上本町から特急で1時間半(約3000円)。思っていたよりもかなり近い。伊勢神宮は20年に一度「式年遷宮」という行事が行われる。
「式年」とは定まった年という意味で、神宮では二十年ごとにさまざまな祭りをおこないながら、大御神さまが、今までお鎮まりになっておられたお社を新たに建て替えるのをはじめお着物や日用調度品なども全て新しくして、大御神さまに神殿へのお遷りを仰ぐ祭典「遷御」がおこなわれます。
伊勢神宮はかつては国の管轄下であったが、戦後GHQによって国とは切り離され、現在は一宗教法人 神宮司庁として管理されている。伊勢市の3/4は神宮司庁関係の敷地だという。宗教法人からは税金を取れないので、伊勢市の財政は苦しいらしい。敷地内には大学も併設され、神宮司庁に勤める人材を育成している。ガイドの方によると、現在1200名が神宮司庁に所属しているらしい。
歴史・変遷など
伊勢神宮HP
神宮には内宮と外宮、そして別宮がいくつかあり、観光案内所では内宮と外宮のガイドをお願いできる。伊勢神宮には50−60名の地元のボランティアのガイドが登録されており、毎日交代でガイドをしてくれる。彼等は仕事をリタイアした地元の人々で、伊勢に生まれ育った事を誇りに思っている人たちだ。今回も彼等の詳しいガイドによって伊勢について詳しく知る事が出来たばかりか、彼等の伊勢に対する郷土愛を感じる事が出来、とても感動した。もし伊勢に行かれる事があったら是非ガイドをお願いして話を聞いて欲しい。 (つづく)

■伊勢神宮に続く参道
伝統家屋を利用した商店が並ぶ。赤福本店もココにある。
この記事に対するコメント